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2011年 09月 21日

南十字星 Croce del Sud

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Croce del Sud(1933年建造)

1967年5月12日に設立されたヨットクラブコスタズメラルダの創設者のメンバーの一人、Giuseppe Kerry Mentastiは3本マストのスクーナー艇Croce del Sudでアガ・ハーン4世がこのサルデーニャの北東のガルーラのリビエラと言われる
美しい海岸線と出会う以前から、このエメラルド色に輝く入江に訪れていたことはもはや有名な話。

1982年からヨットクラブコスタズメラルダ主催の下で催されるようになったヴィンテージヨットの祭典時には必ずヨットクラブコスタズメラルダの主としてCroce del Sudも参加。
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Croce del Sudがポルトチェルボのマリーナに停泊するのはいつも決ってMolo A
ポルトチェルボのマリーナはヨットのサイズによってちゃんと棲み分けが出来ていて、Molo Aは大型ヨットの停泊場所。
一日の停泊料金は2500ユーロ也。

今回のRolex Veteran Big Boat Rally 2011 が開催されるのに際してジェノヴァの造船所で30万ユーロかけてレストアを済まされたばかりだと Mentastiの孫のから聞いていた。

1933年の建造時からずーっとオーナーが変わっていなくて、メンタスティ一族だけで引き継がれてきている
Croce del Sud
そういえば孫のは祖父Giuseppe Kerry Mentastiと祖母Mara Granelliが残した航海日記が自分の宝物だと誇らしげに私達に語っていたなあ。



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Rolex Veteran Big Boat Rally 2007の時は孫のがレース会期中にちょうどポルトチェルボにいたので私達は毎晩
アペリティーヴォからディナーまでCroce del Sudの船上で夢見心地を味わさせてもらった。その頃はブログを始める以前でカメラに収めることなどせずに只、ひたすらお姫様気分に浸りながら私はかなり舞い上がっていたように思う(笑)。
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実はCroce del Sudの内装を手掛けたのはエメラルド海岸の著名な建築家の一人、Luigi Vietti(ルイージ・ヴィエッティ)なのである。
内装は重厚でキャビンも調度品が超豪華で、とても品格が漂っていたことが今でも鮮明に記憶に残っている。もしまた乗船する機会が与えられた時には是非一度カメラに収めてみたい。
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現在のエメラルド海岸ポルトチェルボは金銭をばら撒いて虚飾を装って豪遊するというイメージが先行し過ぎているような部分もあるけれど、実際は設立から90年代初期までのエメラルド海岸の30年間はまだ貴族達の厳かな品格というものがちゃんと残されていた時代があった。

俗にヨットというと、貴族達の道楽なスポーツとして親しまれてきた感もあるけれど、そこにはスポーツの規律や精神性と共に、彼等たちの厳かな品格に直に接する事もあり、それがクラシックヨットが高貴だと思わせる所以かもしれない。

大航海時代に天の南極を示す星座として作られた星座、南十字星
海とヨットを愛する一族に一度も名前を変えずに78年間も引き継がれてきたCroce del Sud
伝説に残るクラシックヨットとしてどうかいつまでも君臨してほしい。


Petra Haden & Bill Frisell - Moon River




いつも訪問ありがとう。
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by portocervo1962 | 2011-09-21 02:10 | Costa Smeralda


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