PORTO CERVO の人々

portocervo.exblog.jp
ブログトップ
2011年 04月 29日

Castello della Fava

c0223843_4595788.jpg
Castello della Fava ファーバ(そら豆)城 

サルデーニャの中央部ヌーオロからもっとも近い北東に位置する歴史的小地区で知られるBaronie(バロニエ)は現在
北のBaronieSiniscola(シニスコーラ)、南のBaronieOrosei(オロセイ)が行政のほとんどを掌っているが、
サルデーニャ中世の時代にはBaronieの地区はBaronia di PosadaBaronia di GalutelliBaronia di Oroseiの3つに分けられていた。

時はおよそ9世紀から15世紀にかけてサルデーニャのジュディカート時代と呼ばれていた時代にはサルデーニャを4分割にしてCagliali(カリアリ)、Torres(トッレス)、Arborea(アルボレア)、Gallura(ガルーラ)とそれぞれが独立した自治制度を形成して独立国を営み、その当時ガルーラ独立国の支配はBaronieまでにも及んでいた。

そのガルーラ独立国の中でもBaronia di Posadaは中世の時代において重要で大切な地域だった。
Posada(ポサーダ)は石灰岩の山の上にどっしりと根を下ろしながらも小じんまりと密集した歴史的旧市街地を構え、山の頂には中世の軍事建築の典型的なエレメントで知られるグエルフィ(ゲルフ)の峡間胸壁が一際高く聳え立つ印象的な村である。
c0223843_6403867.jpg
Fava城は12世紀に栄華を誇っていた海洋共和国のピサ人によって建造されたもので、建造された当初はガルーラ独立国が支配していたが、1294年にはピサ人の支配に変わり、続く1324年にはカタルーニャ=アラゴン連合国の手中に落ちる。
1300年の初頭にはサルデーニャの独立自治国はエレオノーラ王女率いるアルボレア王国を除いてすべて滅びてしまい、
1388年 Fava城は再びサルデーニャのアルボレア王国に統治されるが、1409年6月30日の
Sanluri(サルデーニャ州Medio Campidano県のコムーネの一つ)の戦いでアルボレア王国がアラゴン王国に完敗し、
Fava城は再びスペインの支配下に置かれる。
そして1431年、アラゴン王国のアルフォンソ5世はアルボレア王国の末裔Nicolo' CarrozPosadaを譲与して
Baronia di Posadaはおよそ1869年まで続いた。



c0223843_7134760.jpg
Posadaはポルトチェルボからオロセイ湾に向かう途中に時々立ち寄る私のお気に入りに場所。
Posadaはイタリアにはよくある中性の面影を残す石畳の入り組んだ路地が幾筋にも走る旧市街地が元のイメージが損なわれないようにうまく修復されながらもかなり良い状態で保存されている。
愛らしい旧市街地を抜けるとFava城の入り口に突き当たる。
c0223843_7251155.jpg
すでに廃墟と化したFava城から見下ろす景色はサルデーニャのまた違う側面を見るように、サルデーニャの他の地域とは違うサルデーニャを発見することが出来る。
広大で肥沃な平野には野菜畑、果樹園や牧草地などが拡がりを見せ、360度のパノラマは壮観でしばらくその場に佇んでしまうほど。Fava城から6km離れた海岸線には3つの海辺が存在する。Spiaggia di Orvili(オルビリビーチ)、
Spiaggia di Tiriarzu(ティリアルツビーチ)、Spiaggia di San Giovanni(サン・ジョヴァンニビーチ)
c0223843_7283248.jpg
c0223843_7353080.jpg
c0223843_7373193.jpg

c0223843_741938.jpg

Fava城の中央に聳え立つ石灰岩で出来た20m以上の高さを持つ四角張った長方形の塔は中世には馬を休息させる駅としての役割も果たしていたけれど、でも本来の目的はサラセン人たち海賊の襲撃から身を守るため。
c0223843_7575054.jpg
塔の頂上から見下ろしたところ。

Favaとはイタリア語でそら豆のことを指すけれどFava城の名前の由来にはあるかわいい伝説がある。
1300年頃、Posadaの入江に降り立ったサラセン人たちは6km離れた城の中に隠れた地元民達を確認し、海辺に何日間も野宿しながら飢えと喉の渇きで苦しむ城の中で包囲された者たちを捕らえようと粘るが、食糧がすっかり尽きたガルーラ王国側の地元民たちは最後のそら豆を細かく潰して鳩に与え、伝書鳩としてサラセン人の下に飛ばし、サラセン人はその鳩の喉元にそら豆を確認し、まだ城の中にはたくさんの食糧が残されているものと判断し、海賊たちはその場を立ち去ったという話。
c0223843_8203326.jpg
Fava城の塔から眺める景色はまるで1枚の絵のように色彩豊かで精彩に富んでいて、なんだかとてもなつかしい気分にさせてくれる。
c0223843_8274035.jpg
どこまでも続く平野の向こうには広大な海岸線が拡がり、海岸線の向こうには果てしない地平線がまたどこまでも続く。
c0223843_8323727.jpg
なんだかこの魅惑の島への探求は永遠に終わりそうもない。


One By One


いつも訪問ありがとう。
[PR]

by portocervo1962 | 2011-04-29 08:44 | Baronie


<< Gianni Pedrinelli      Spiaggia Capo C... >>