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PORTO CERVO の人々

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2011年 04月 24日

Spiaggia Capo Comino

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Spiaggia Capo Comino(カポ・コミーノ ビーチ)

サルデーニャの自然が持つ豊かな色彩は1年を通してたくさんのさまざまなニュアンスを含んでいるが、サルデーニャの自然主義的とも言えるこの島の世襲財産は私達にたくさんのインスピレーションを与えてくれ、あらゆるモチーフをもいつも私達に提供してくれる。

地中海に浮かぶ美しい海岸線を兼ね備えたサルデーニャ島の魅力的な風景の1つには、あらゆる方角からの風に支配された
この島ならではの風によって吹き上げられた砂が堆積して出来る海岸砂丘はおそらくたくさんのフォトグラファーたちの
心を虜にしながらも彼等たちによっていつの時代にも絶好の被写体として選ばれてきたように、それ程サルデーニャの海岸線上に生成される砂丘は美しくこの上なく心象深いことでよく知られている。
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サルデーニャですばらしく感動を呼び起こす海岸砂丘としてよく知られているのが、サルデーニャ島の南西に位置する海岸線の
Piscinas(ピッシーナス)Porto Pino(ポルト・ピーノ)は特に有名だけれどサルデーニャ島の中央東海岸にも1つだけ美しい流線形を兼ね備えた海岸砂丘が存在している。


Spiaggia Capo Comino(カポ・コミーノ ビーチ)。
ちょうど先々週にCala Gonone(カーラ・ゴノーネ)に辿り着くまでの道のりの途中に、久しぶりに皆で立ち寄ってみた。




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Spiaggia Capo Comino(カポ・コミーノ ビーチ)も広大でゆったりとしていて夏のハイシーズンであってもエメラルド海岸の主要なビーチのように人で溢れかえるようなことはまずない。
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海辺の背後に20m程の高さで聳え立つ真っ白な砂丘。普段、主に北西や西からの季節風に支配されているサルデーニャは
砂丘形成の条件を完全に満たしていると言ってもいい。
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砂丘を生成する上で海岸に生息する植生は風を遮る障害物として沿岸から運ばれてきた砂を堆積させるのに重要な役割を果たすように、ジネープロ(セイヨウビャクシン)の存在もまた砂丘には欠かす事が出来ない。私達が訪れた時にもジネープロの木陰でトップレスになって日光浴を楽しんでいる女性が結構居た。実はこのカポ・コミーノ ビーチはなぜかトップレスの女性が多い。
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また砂丘の植生として外す事の出来ない背が高く密生するイネ科の雑草マラム草も人々が隠れて語らうのにはちょうどいいのかも知れない(笑)。
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きれいに放物線を描く砂丘上に印される海の波のうねりのような風紋は美しく、風によって消されては描き繰り返しながら常に表情を変え続ける。
私達はすぐさま裸足になって温かい砂の感触を感じながらも風紋の上に足跡を残して砂丘を駆け回った。
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海、砂、緑が光によって織成す色と風によって運ばれてくるさまざまな香り、素足が深く砂丘に埋もれながらも感じる砂の温かさは私達の心にちょっとした休息感を与えてくれる。サルデーニャにはそれぞれに違った表情も持つ海辺が無数にあるけれど、常に風の流れによって輪郭を替え発展し続けている砂丘はまるで自然の息吹きを直に感じられるほど本当の意味でのオアシスなんだろうと思う。
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尚、Spiaggia Capo Comino(カポ・コミーノ ビーチ)Spiaggia di Berchida(ベルキダビーチ)と同様に
Legambienteの2004年の地中海で最も美しい5つのビーチのうちの1つのビーチに選ばれている。


Sun Trust - How Insensitive (Insensatez)

1963年 「Insensatez」
作詞 Vinicius de Moraes
作曲 Antonio Carlos Jobim.
英詩 Norman Gimbel

1963年のボサノバの名曲。アントニオ・カルロス・ジョビンがショパンのプレリュードから着想を得て制作された楽曲。テクスト自体は失恋した男性があの時にどうして自分は彼女を理解できなかったんだろうと、失った恋を悔やむ内容の歌で作詞した恋多き詩人だったヴィニシウスがその心情をすばらしい詩節で表現している。

2000年にいわゆるコンピレーションアルバムの一つ「Buddha Bar」 の中でSun Trust
How Insensitive (Insensatez)の楽曲をうまくラウンジミュージックにアレンジしてヨーロッパで大ヒットを制した。
ポルトチェルボでもこの時代どこのお店でもこの曲が流れていたと言う。
今でもラウンジや車を運転しながらのBGMとしてもおすすめなちょっと大人でクールな1曲。



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by portocervo1962 | 2011-04-24 08:23 | Baronie


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