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2011年 04月 07日

Gallura 西海岸3 Spiaggia Li Cossi

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今年は1月から3月にかけて連日のように雨がたくさん降り続いた日々のおかげでとも言うべきか4月に入ってからは
サルデーニャの北東の海岸線沿いに車を走らせて見れば、車窓からは例年以上に満開に咲き乱れた花々が色取り取りに稜線を彩り、草木は深緑の広がりを見せて私達の目を楽しませながら、すっかり春の息吹きを感じ取れるようになった。

3ヶ月間のどんよりとした天候の中、週末に予定していた計画も足留めされたりと少しだけ我慢も強いられたけれど、こうして今授かっている自然の恩恵に浴することができてうれしい反面、今回日本が遭遇した自然界の脅威と背中合わせに起きた人災が
もたらした残酷さの中で自然の摂理はいつも人間の予測とは裏腹に無関係なところで容赦なく働いて、悲しい爪痕を残したけれど、これによって今一度、贅沢に慣れすぎてしまった私達が今後は自然とどう共生していけばいいのかをそれぞれが自分の頭で
しっかり考え自分で答えを見出していかなければならないのだろう。そして今豊かな自然に恵まれたサルデーニャに住む私自身にも今回のことは私にいろいろなことを投げかけ考えるきっかけを与えてくれた。
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Marinedda(マリネッダ)の入江

地中海の中においてもおそらくとびっきりドラマチックで、果てしなく蒼く澄み切った海を兼ね備え持つサルデーニャの自然のままに活かされた美しい入り江に今はひたすら感謝せずにはいられない。
サルデーニャのビーチはどちらかというと車を駐車してそこからビーチまで徒歩で10分か15分という距離に位置している
入り組んだ入江が多く、それでも人々はビーチバッグを片手に遠方の地中海潅木地帯の植物の茂みの先に見える深く紺碧に輝く海が視界に入ってくると、もう歩いてきた事など一切忘れて一目散にビーチへと駆け込む。

そんな人々の心を魅了し、感動を呼び起こすような美しいサルデーニャのビーチの中において、ガルーラの西海岸にも人里離れた、まるで孤島のビーチに佇んでいるかのような静寂さに包まれた2つの美しいビーチが存在する。

これらのビーチにはビーチに辿り着くのに少し困難を要するため、いつ訪れても人が比較的に少ないことや、また通常のビーチのようにデッキチェアーやビーチパラソルの貸し出しや飲食のサービス等もまったく提供されていないことからも、
まだあまり観光地化されずにビーチ本来のもともとの美しい姿がそこにはまだちゃんと残されており、こういうビーチに出会う度に便利さや利益を追求しすぎると知らずのうちに自然の景観が損なわれていることにも改めて気付かされ、本来はこういうビーチこそが私達に究極な居心地さと開放感を与えてくれるのだろう。
サルデーニャには人跡未踏ともいえるような秘境のビーチがまだ無数に残されているのである。

そして困難して辿り着いた先に現れた壮大なスケールの入江の美しさへの感動も大きいほど2度と忘れられないビーチとなることは間違いないのである。

何日間も激しく降り続いた雨の後の3月の第1週目の土曜日に私達は敢えてあの心地よい疲労感をもう一度求めて
Galluraの西海岸のこの人里離れたビーチにまた訪れてみた。

Galluraの西海岸域でもCosta ParadisoからIsola Rossaの一帯はGalluraの特色でもある花崗岩がより強く赤味を帯びている地域で、この地域一帯に踏み入ると、いきなり視界に飛び込んでくるのは小さく切り刻まれたフィヨルドが形成する花崗岩の小尖塔の峰が幾重にもごつごつとした連なりを見せ、険しい入江にしっかりと焼きついた花崗岩の赤褐色と海の蒼さが織成す
コントラストに私達はまずすっかり目を奪われるのである。









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Villaggio di Costa Paradiso
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Costa Paradisoには巨大なツーリストのためのレジデンスやレジャー施設が美しく赤味を帯びた花崗岩の山塊の山間に
800以上もの単調な造りの建造物がひしめき合いながら林立しており、大袈裟と言えるほどに度を越した建築投機に蝕ばまれ、もはや取り返しがつかない手法でGalluraの西海岸の風光明媚なこの美しい景観の外観を歪め、訪れるたびに悲しみを誘うのは私達だけではないのではないのだろうか。

一つ目のビーチSpiaggia Li Cossi(リ・コッシビーチ)に着くのにはこのCosta Paradiso地区にあるホテル
"Li Rosi Marini"の近くにある駐車場に車を止めてビーチまで20分ほど歩いていかなければならない。
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実は今回久しぶりにSpiaggia Li Cossiに訪れてみると、おそらく夏のハイシーズンだけだろうけれどデッキチェアーや
ビーチパラソルの貸し出しが3~4年前から行われているようなのでちょっと個人的には残念な思い。

リ・コッシビーチまでの20分ぐらいの道のりの間にはすばらしい景観が楽しめる。
ちょうどアジナラ湾に面していることもあって海の透明度はまさに息を呑むほどで、サルデーニャの他のダイビングをするスポットに比べても海底の形状も特殊でサルデーニャの真紅の地中海サンゴがたくさん見られることでもよく知られていてダイバーたちの間でも非常に人気を呼んでいるスポットである。

海沿いに導かれた小道のすぐ脇には海に激しく突き出した花崗岩の絶壁が幾層にも段差をつけて、まるでアーキヴォールトのような赤褐色のグラデーション装飾のようにさえ見える。
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多肉植物ユーフォルビアの群生
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サルデーニャ島とコルシカ島だけに生息する固有の植物ゼラニウム

歩いている間にも花崗岩の山間や岩肌に繁茂する地中海潅木植物やコルシカ島やこの地域にだけ限定して生息する植物等が次から次へと視界に入ってきて私達を飽きさせる事はない。
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Spiaggia Li Cossiの背後には河川が流れていて、私達が訪れた日は何日間も激しく降った大雨のために土砂が河川を伝って海に流れ込み海水が茶色に濁っていたのがとても残念ではあったけれど、やはり何度訪れてもリ・コッシビーチは美しいと思う。
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厳しい勾配の赤い花崗岩の山塊が地中海潅木植物群に覆われ、これらを背景にまるでパウダーのような白砂の砂浜が円形劇場のような壮大な舞台を創り上げている。海の色も本来はエメラルドグリーンで日差しが強い日は海の色もより深さを増し、さらさらで純白の白砂もこんがりと金色に輝いて舞台をより際立たせてくれる。
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決して広いビーチではないけれど小じんまりと静かにひっそりと佇んでいて、いつも人が少ないのでゆったりと過ごせる。
特に6月末までと9月はお薦め。

(Gallura 西海岸3 2回に分けます)


いつも訪問ありがとう。
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by portocervo1962 | 2011-04-07 01:43 | Gallura


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