2010年 06月 10日
初夏の日差しがまばゆい中、喉の渇きを癒す喉越しの良いこの季節ならではの旬の夏野菜や夏の果物がスーパーや朝市に色とりどりに所狭しと並ぶようになった。 毎年5月の末頃から6月の初旬にかけてある意味ではこの時期の風物詩ともいえる果物サクランボもようやく出回るようになった。 そんな中、先日の土曜日にサルデーニャ州サッサリ県のBonnanaro(ボンナーナロ)市のサクランボ市(祭り)に訪れてみた。 Bonnanaro(ボンナーナロ)市はサクランボの町として有名だ。il monte Pelao(730m)ペラオ山と il monte Arana(512m)アラナ山の谷間に位置する緩やかな丘陵地帯にブドウ、サクランボ栽培を助成する水の水路となる豊かな帯水層に恵まれた、まさに果樹栽培に適した土壌を持つ人口1120人ほどの小さな町である。 またボンナーナロ市は先史時代の共同墓地Corona Moltanaの近くに位置する青銅器時代の文化Cultura di Bonnanaro(ボンナーナロ文化)(紀元前1800~1600)で知られる名祖(なおや)の町としても知られている。 この共同墓地Corona Moltanaはとてもシンプルなものでそれぞれが独立した2つの部屋を兼ね備えている6~7の地下埋葬室で成り立っているもので1889年にイタリアの考古学者Antonio Taramelli(1868-1939)によって発掘されたがあまり保存状態が良くない。 そしてペラオ山の麓には保存状態の良いヌラーゲ(巨大な石の塔を無数に積み上げた遺跡)が10塔、状態の悪いもので8塔とおよそ18ものヌラーゲがボンナーナロ市を中心として点在している事からもいかにこの町が先史時代から人々が居住形態を構えて住んでいたという歴史的にみてもとても古い町だということがわかる。 さて話は戻って、サクランボの栽培は樹を抑制して栽培する変わった果樹で栽培果樹の中で最高に難しい作物がサクランボ栽培だと言われている。肥沃の土地を嫌い、水はけの良い痩せた土地の乾燥地が適しているとも言われている。一日の温度差が激しく雨量の少ない事は果物作りには必須であるし、寒暖の激しさが甘味がのり身が締まった果実を作る。サクランボの収穫期も毎年6月に集中する。 少しここでサルデーニャでの主なサクランボの品種を上げると、 Caraffale(サッサリ県) Nera(カリアリ県) Furistera(サッサリ県) Barracocco(ヌーオロ県) Bianca(サッサリ県) Durone(ヌーオロ県) と6品種が代表的なものでボンナーナロ市のサクランボはCaraffale di Bonnanaroという品種で相対的に小粒で甘く、酸味があり鮮やかな赤味を帯びた生食に適しているサクランボである。 そしてぶらっとボンナーナロ市内を散策。 最後までお付き合いいただいてどうもありがとうございます。 ブログランキングを不参加したのにもかかわらず、毎日たくさんの人がこのブログに訪れて頂いている様なのでここでまたお礼と感謝の気持ちと共に、頑張って記事を更新していこうという励みを頂きながらいろいろと情報など発信していきたいと思っています。 ほんとうにありがとう。
by portocervo1962
| 2010-06-10 00:53
| Meilogu
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