PORTO CERVO の人々

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2010年 04月 07日

アーティストの町 サンパンタレオ

復活祭の休暇はローマから義母と義母の姉であるルイーザ伯母さんとその家族、義母の昔ながらの友達たち皆でのんびりと過ごす事ができました。
皆さん、昔ながらのエメラルド海岸を知る方ばかりで私としては少し得した気分になりました。
ほんとうにいろいろなお話が皆さんから伺えてうれしかったです。

さて、土曜日は快晴で朝早く、車で15分ぐらいのところに位置するSan Pantaleo(サン・パンタレオ)という町でバールでコーヒーを頂き、少し散歩を楽しみました。エメラルド海岸の玄関口のオルビア市からだと30分ぐらいで着きます。
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サンパンタレオは花崗岩の岩山に囲まれた、少しアルプスのドロミテ山脈の小さな田舎町を呼び起こすような町で、ガルーラ地方のシンボルでもあるSTAZZOの集落が所狭しと立ち並んでいます。
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サンパンタレオは豊かな水と泉と森が昔ながらこの村の魅力でもあり、かつては"Le fonti di Beddoro"ベッドロの泉と呼ばれていました。そしてSan Pantaleoのミネラルウォーターとしても知られています。
また古代ローマ時代には郵便物を掌る場所として重要な役割を果たしていました。

1970年代以降になると画家やアーティストたちのグループがポルトチェルボやポルトロトンドのような虚飾で浮華に流れる世界から遠ざかり、まったく形式張らない、親しみやすい雰囲気のこのSTAZZOのヴィラージュを中心としたサンパンタレオの町に移り住むようになります。
イギリス、ドイツ、スカンジナビア、フランスと世界からやって来たアーティスト、デコレーター、彫刻家たちがある種ボヘンミアン的とも言えるアーティストの町サンパンタレオがこうして生まれました。
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またこうした外国人アーティストの傍らでは手工業製品で名高いガルーラ地方の古くからの職人のグループの存在も忘れてはなりません。サンパンタレオの町には所々にアーティストたちのアトリエ、工房が点在しています。
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かつてはカーラ・ディ・ヴォルペホテルを手掛けたJacques Couelleもひと時住んでいた事がありました。
そのJacques Couelleがカーラ・ディ・ヴォルペホテルを完成するにあたって、ホテルの室内に飾る絵画や室内装飾のデコレーターの協力を得るためにパリからある夫婦を呼び寄せます。
画家のOlaf Christiansen(オラフ・クリスチャンセン)と妻であり画家でありデコレーターであるEliane Aerts(エリアーヌ・アーツ)です。
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彼らがサルデーニャにやって来たのは1963年で1962年にすでに訪れていた義父と義母とは知り合いになったそうです。
この頃のこのあたりは道路などほとんどなく走っている車もほんとうにわずかで、水はといえば一日に10分間だけでその間にたらいやポリタンク等に溜めておかなければいけないような状況だったと言います。
エリアーヌさんは言います。
『35年前のサンパンタレオの強い印象はだたありきたりの貧しさだけだったわ。でも貧しさの中に威厳と気高さを兼ね備えていて彼らとの真摯な人間関係の中で人をもてなす心と熱い友情が育まれていって、1年1年と私たちの滞在を伸ばすうちにその1年がいつしか無限となってしまったの。』
そしてエリアーヌさんはまた言います。
『サンパンタレオの教会の裏にあった古いSTAZZOがまったくもって建て直されてしまっているでしょう。本当にとても残念なことよね。私たちはこの35年以上をSTAZZOと一緒に過ごしてきたの。もちろんベルギーにも家があるし、明日にでもすぐに旅立つことが出来るし、冬の数週間ベルギーで過ごすのも好きだけれど、私たちの生活の基盤は今や此処で、ここにずっと居続けたいと思っているの。』
今や、彼女はサンパンタレオのアーティストとして知られ、またカーラ・ディ・ヴォルペホテルのデコレーターとして活躍されたことはポルトチェルボの人々の間で周知の事実となっています。

サンパンタレオの中心となる広場
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広場の脇に立つ教区教会
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広場の真向かいのCaffe Nina
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ここを中心に夏になると毎週木曜日の朝大きな蚤の市が開かれます。
たくさんのツーリストの方たちやポルトチェルボやポルトロトンドのマダムたちからも親しまれていて、本当にいつ行ってもたくさんの人で賑わっているおしゃれなマーケットです。
私も大好きで、いろいろな物が手ごろな値段で入手できるので、夏はよくここで調達させていただいています。
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サンパンタレオは特に6月から9月まではこの広場でさまざまな催し物が行われていて、その中でもとりわけ有名なのが毎年8月の終りの催される「La Grande Danza」といわれるクラシックバレエのイベントがとてもステキで見ごたえがあります。
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また今年もイベントに参加させていただきながらその都度ブログでご紹介していきたいと思います。

それとサンパンタレオ周辺にもタフォーネに出くわす機会がたくさんあるのでお見逃しなく(笑)。
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私もサンパンタレオに居ると何だか心がすごく落ち着きます。
人間サイズの町というか自分が自分らしく居られる町でもあります。

残念ながら復活祭の日曜日はあいにくの天気でしたが予定通りに私たちは大所帯で大饗宴の一日となりました。

最後までおつきあいいただいてありがとうございます。

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by portocervo1962 | 2010-04-07 04:49 | Gallura


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