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PORTO CERVO の人々

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2010年 03月 19日

Peveroゴルフクラブ

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今年のキリストの復活祭は4月4日(日)ということもありポルトチェルボもすでにたくさんのお店が開店準備で大忙しだ。気温もポカポカ陽気になって海辺に行くと観光者らしきカップルをわずかながら目にするようになった。ビーチを歩くのにはもうニットでは暑くなってきた。
さて、今日は少し用があったのでPevero(ペーヴェロ)ゴルフクラブに立ち寄ってきた。
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正面玄関
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エントランスホール
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バールのカウンター

Peveroゴルフクラブのクラブハウスの中に併設されているバールはポルトチェルボの人々の憩いの場所で有名だ。バールのテラスから眺める事が出来るゴルフコースはなんとも絶景で、ランチやアペリティーボ、またお茶だけでも著名人をはじめ、たくさんの人に利用され、賑わうスポットである。
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バール内は非常にアットホームな雰囲気。
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Peveroゴルフクラブのクラブハウスとその周辺のヴィラージュはローマ出身の建築家Riccardo Bonicatti(リッカルド・ボニカッティ)の設計によるものである。
ボニカッティは私の好きな建築家のうちの一人で、特に外観の曲線のラインが何とも美しくて、時々偶然出くわしたお屋敷がすてきだなあと思って確認してみたりするとボニカッティだったりすることもけっこうあった。彼の作品はまた機会があれば是非紹介したいと思う。
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テラスはいつもお花が咲き乱れているのだけれどお花は来週届くそうだ、残念。

さてPeveroゴルフクラブは1967年 アメリカのゴルフコースの設計家、世界の名匠Robert Trent Jones Snr(ロバート・トレント・ジョンーズ シニア)(1906-2000)によって設計された。18ホール、パー72、6,175m。
Cala di Volpeの入江とPevero湾の間に位置するゴルフコースのプロジェクトは当初ロバート・トレント・ジョーンズにたくさんの課題を与えた。
まず自然の障害物を考慮に入れて地中海潅木地帯の中央にさまざまなタイプの草の中から土地の気候にあった環境にもっともふさわしい草を選び、加えて無駄なものを除き、また夏は決して雨が降らない土地なのでLiscia(リッシャッ)の湖のダムの水を水道管に連係パイプを通して海岸線まで運ぶようにした。
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長く時間を要した仕事が終え、1972年にPeveroゴルフクラブは発足する。今では、グリーンはもっとも近代的なコンピューターで管理されたシステムにより常に緑を保つための必要な水が調整されている。
そして現在では世界の名門コースTOP50のうちの1コースとして知られるようになった。
実際Peveroのゴルフコースでもたくさんの日本人の方をお見かけしたことがある。
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日本でRobert Trent Jones Snrが手掛けたコースでは福島県のグランディ那須白河ゴルフクラブが有名だろうか。地形、景観を生かし、大きなバンカーをふんだんに配する戦略性の極めて高いコースとして定評だ。Robert Trent Jones親子は日本では15コースぐらいを手掛けていると聞く。
私のゴルフ好きの友達は日本のゴルフコース設計界の巨匠 故井上誠一が設計した茨城県の大洗ゴルフ倶楽部がすばらしいという。
井上誠一というと戦略性はもちろんのこと曲線の官能美、造形美を調和させたフラットなゴルフコースで定評があり、また名門と言われるコースが多くて有名だ。
あと設計士でもう一人忘れてはならない人は、故井上誠一が師事したイギリスの設計家、オックスフォード大学のゴルフ部の出身でもあったCharles Hugh Alisonチャールス・ヒュー・アリソン(1882-1952)。
アリソンバンカーの名で知られる兵庫県の廣野ゴルフ倶楽部、フジサンケイクラシックの開催地の静岡県は川奈ゴルフ富士コース等はとても有名だ。
ゴルフコースもどの設計家によって造られたのかを念頭に入れてプレーすると楽しさも倍増するのだろう。

ところでゴルフといえばスコットランドの海沿いの砂丘の草原(リンクスランド)がゴルフの発祥の地という説が一番強い。
でもどうしてゴルフって18ホールになったのかご存知だろうか。
聞いたところによるとスコットランド人が1ホール終えるごとにウィスキーをラッパ呑みし、ボトルが空になったラウンドが18ホールだったというのだが、もし私だったら1ホール目で倒れてしまうだろうと思う(笑)。


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by portocervo1962 | 2010-03-19 09:13 | Costa Smeralda


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