PORTO CERVO の人々

portocervo.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:Barbagia di Belvì( 2 )


2010年 04月 11日

トナーラ市の旧市街地

トローネ祭りを後にして私たちが向かった先は、私たちが今回のトナーラ訪問で一番楽しみにしていた、その昔1800年代頃かなり権力を握っていたPorru(ポッルッ)さん一家の修復されたお屋敷を見学することでした。
現在はトナーラ市役所の所有のものとなっており、入館は無料で常に一般公開されています。

トナーラ市は山岳地帯の中に栗やハシバミ、ツクバネガシ、セイヨウヒイラギなどが密生した豊かな森に覆われたトレッキングをするのに適したコースがいくつかありイギリス人やドイツ人の方たちともよく出会うことがあります。またトナーラ市は畜産業を中心にトローネの生産や家畜の首につるす鈴、織物と知られた町である他に、旧市街地の町並みが絵画のようなのも魅力の一つだと思います。
c0223843_174665.jpg
トナーラ市は現在3つの地区で構成されており、Arasulè(アラスレ)、Toneri(トネーリ)、Teliseri(テリゼリ)。もっとも古い地区であったIlalà(イララ)は過疎化され現在は放置されたままになっています。
Porruさんの家はトネーリ地区にあります。
c0223843_1213488.jpg
Porru家の全体的な見取り図

Porru家の建築様式は典型的なヌーオロ地方の特色である木造のベランダ、渡り廊下、床板や結晶片岩(変成岩の一種)の壁などが特徴的です。この木造のベランダはサルデーニャの旧市街地でたまに目にすることが出来ます。

Porru家は近衛兵のための兵舎も構えていて拘置所があったのがなんとも印象的でした。
すべて写真に収める事ができませんでしたが、ほんの少しをご紹介。
c0223843_1351939.jpg
Aブロック 入館してすぐのところではトナーラの民族衣装が展示されています。
c0223843_1395675.jpg
そのまま奥に行くと宿泊者の為の小部屋では刈り取った羊毛を紡ぐところを実演して見せてくれます。
c0223843_1444130.jpg

c0223843_1455091.jpg
さらに奥に行くと暖炉と調理場。
c0223843_213824.jpg
さらに奥の部屋には特殊な梁に階段
c0223843_275231.jpg
屋根裏部屋
c0223843_213232.jpg

c0223843_217582.jpg
AブロックからBブロックへの渡り廊。
c0223843_2234794.jpg
Bブロック Porruさんの寝室
c0223843_2275374.jpg
食卓
c0223843_236043.jpg
拘置所
c0223843_2395019.jpg
仕事場
c0223843_2483581.jpg
地下の貯蔵庫

私たちの住むガルーラ地方だと花崗岩の壁にginepro(セイヨウビャクシン)の梁が特色であるように各地方身近で豊富にある材料で工夫されて建てられた昔の家を拝見するのは本当に興味深いものがあります。

この後は、トナーラの旧市街地を探索しました(笑)。
c0223843_2595737.jpg

c0223843_354553.jpg

c0223843_373438.jpg

c0223843_3122967.jpg

c0223843_318458.jpg

家のイタリア人建築家はよく言います。よく観光地化されてしまった旧市街地の建物の壁等がすっかりきれいに化粧されてしまっているのを見ると残念に思うそうです。
サルデーニャにはこのように昔の形跡をちゃんと残しながら、人々がしっかりと生活されている旧市街地がまだたくさん残されています。彼は魂が宿っている町だと表現します。
サルデーニャの野生の自然とこのように飾り気のない素朴な町並みの魅力に今少しずつ引き込まれてしまっています。

そして写真を撮っていてちょっとして気が付いたのですが.....
c0223843_435353.jpg


私たちのサルデーニャ探訪はまだまだ続きます。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。

ランキングに参加しています。
応援のクリックを頂けると更新の励みになります。

人気ブログランキングへ
[PR]

by portocervo1962 | 2010-04-11 04:24 | Barbagia di Belvì
2010年 04月 10日

トナーラ市のトローネ祭り

c0223843_2224315.jpg

先日の復活祭の翌日の月曜日(パスクエッタ)はサルデーニャ島の中部ヌーオロ県はジェンナルジェントゥの山岳地帯のちょうど西前方のMuggianeddu(ムッジアネッドゥ)という山の斜面に位置するtonara(トナーラ)市を訪れました。前回訪れたときはちょうどクリスマスの前ぐらいの時期だったのですが、とても寒かったことを思い出します。町の中間地点で標高966mぐらいの高さで最高だと1496mぐらいになります。
ジェンナルジェントゥの山岳地帯は毎年雪が積もり、サルデーニャで唯一スキーが出来る地域だと聞いています。
c0223843_2255726.jpgc0223843_22561742.gif

毎年、復活祭の翌日の月曜日(パスクエッタ)にトナーラ市ではSagra di Torrone(トローネ祭り)が催されます。今年で31回目のお祭りとなります。
さて、このトローネですがハチミツと卵白を使用して出来たヌガーの一種で主にクリスマスのお菓子として知られていますが、サルデーニャでは一年中出回っていて、とりわけトナーラ市のトローネは有名です。
イタリアではたくさんの地域でそれぞれの伝統のトローネが生産されていると思いますが、クレモナ市のトローネは特に有名かと思います。

サルデーニャ産のトローネは天然のハチミツと卵白の生地にオーガニックのアーモンドやヘーゼルナッツ等がふんだんに加えられていて一切砂糖は使用されていません。非常に後味が軽くて歯にあまりくっつくことなく、なんとも素朴な味で私も大好きです。
c0223843_232526100.jpg

c0223843_2333815.jpg

硬いタイプと柔らかいタイプがありますが、サルデーニャでは主に柔らかいタイプが主流かと思います。
トナーラ市のトローネはもともとGiuseppe Carta(ジュゼッペ・カルタ)さんの家にあった2つの大きな銅釜から始まったと言います。昔はトローネを練り上げるのは女性の仕事で、女性の手によって長い時間をかけて一定の方向に一定の速度で練り上げ、混ぜ加減によって仕上がりの硬さが変わってくるため、それぞれの家によって味もさまざまだったそうです。
c0223843_23462614.jpg

1963年になるとSalvatore Pruneddu(サルヴァトーレ・プルネッドゥ)さんが初めて2つの大きな電動釜を購入することにより、トローネの工業生産の先駆者となります。
Pruneddu(プルネッドゥ)社のトローネはサルデーニャでも知られたメーカーで、日本でもプルネッドゥ社のトローネはネットショップ等で販売されているのではないかと思います。

トナーラ市のトローネ祭りは1979年に設立され、初期の頃は毎年7月の第2日曜日に故Peppino Mereu(ペッピーノ・メレウ トナーラ市出身のサルデーニャ語での詩人)を記念する目的で行われていました。
そして数年前から毎年復活際の翌日の月曜日にへと日程が変更されています。

さて当日のお祭りはとにかくすごい人ごみで賑わっていました。いろいろなお店が軒を連ねていてたいへんな熱気でした。
c0223843_0144844.jpg
サルデーニャの伝統菓子の数々。向かって左側のお菓子はトナーラ市のアーモンド風味の伝統菓子で少し触感はアマレットというサルデーニャの伝統菓子に似ていますが、とても私好み。
c0223843_043294.jpg
猪の肉の加工食品やサルデーニャの名物子豚の丸焼き。
c0223843_0575248.jpg
トナーラ市名産である家畜の首につるす鈴やサルデーニャの伝統工芸品である手編みの籠類。サルデーニャの野生のオリーブの木や、栗の木等の木彫り製品等。
c0223843_1152144.jpg
サルデーニャの特産品であるさまざまな種類のナイフ類。黒曜石やサルデーニャに生息する野生の羊ムフロンの角の柄などはめずらしいところ。
c0223843_144221.jpg
サルデーニャの伝統楽器launeddas(ラウネッダス)

c0223843_3265768.jpg

このように歩くのがやっとで、私たちは手短に必要なものを買い求め、この後今回の一番の目的である場所に向かいます。
この続きは明日。

ランキングに参加しています。
応援クリックを頂けると更新の励みになります。よろしくお願いいたします。

人気ブログランキングへ
[PR]

by portocervo1962 | 2010-04-10 03:33 | Barbagia di Belvì