PORTO CERVO の人々

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2012年 07月 02日

Sem Você  あなたがなくては

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皆様、暫くの間ご無沙汰しておりましたが、私は毎日たいへん忙しく過ごしながら、とても元気にしております。3月1日に投稿して以来約4ヶ月間程でしょうか、まったく更新出来なかったにも関わらず、それでも定期的にこのブログに訪問して下さっていた皆様には、この場を借りて心から感謝の気持ちとお礼を申し上げたいと思います。本当に皆様の貴重な時間をこのブログのために割いて頂きましていつもたいへんありがたく思っております。
またこのブログに定期的に訪問して下さっている方が昨年から軒並みに増えている事も事実で、もう何年とずっとこのブログに続いていただいている方もたくさんいらっしゃいまして、本当に拙ブログながら光栄の至りと思っております。

冒頭の写真は私達が住むヴィラのゲストの部屋の窓際から撮影したものです。
夫家族は60年代頃からエメラルド海岸域に幾つかヴィラを所有しておりましたが、最後まで手放さずに残ったのが現在私達が住んでいるこのヴィラで、と言っても築35年以上も経つとても年季の入ったサルデーニャの伝統建築様式を取り入れたいわゆるカントリー・スタイルのヴィラですが(2回ほど改装しています)、今では私自身とても愛着を感じています。ヴィラの大きさとしては地下にモノロカーレ(ワンルームアパート)(キッチン、バスルーム付き)、ゲスト用の部屋が3部屋にマスタールーム(寝室、バスルーム)、クローゼットルーム、ランドリールーム、リビング、キッチン、単独のバスルームが2つという間取りになっておりまして、毎年夏は大所帯になります(笑)。
このヴィラの唯一の自慢はやはりカーラ・ディ・ヴォルペ湾が一望出来、またサルデーニャの北東ガルーラ地方の入り江と向き合う幾つかの小島までも一望出来るということでしょうか。
このヴィラからの景色は「ちょっとした瞑想状態に陥ってしまうよねっ」てこのヴィラに訪れたゲストの方たちからもよくそういう
うれしい言葉を頂けるほどです。
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実は2月の末に思いがけなくというか幸運にもとても大きな仕事を任され、3月から仕事に真剣に取り組んでかなり集中して過ごしておりましたら、中々ゆっくりとブログに携わる時間が自分で全く作り出すことが出来ずに気が付いたらほぼ4ヶ月間も経ってしまいました。
でも更新の無い4ヶ月間の間にたくさんの方がちょくちょく訪問してこのブログを気にしてくださっていたので、ようやく少し時間が出来たところで、今回久しぶりに頑張って更新した次第です。
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毎日忙しく過ごしながらも時折、家から出かける時や帰宅した時に家のテラスや窓際からふと眺める景色にはっとして、もうそんな時期になったんだと改めて時の経過を知らされることもしばしばでした。



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春が過ぎて夏を迎えてますますエメラルド海岸の美しさは健在ですが、皆様はたぶんお察しのように今年の6月末までは例年に比べますと観光客はすっかり半減して、交通渋滞もほとんど無い状態でした。
と言いますのも今年イタリアは家屋に掛かる固定資産税がモンティ内閣政権になってから改めて租税されるようになり、2,3件とたくさんの家屋を所有している者にはかなり圧迫されるようになり、またヨットを所有している人々にとっても10m以上のヨット、またヨットを停泊する場所にも租税されるようになりました。またイタリア人は税を回避する為にヨットの登録をいわゆるタックス・ヘイヴン(租税回避地)で登録しているものも多いので、今年は財務警察の検査を回避する為に12m~25mのヨットが半減しているようです。聴くところによると皆今年は、フランスのサントロペやコルシカ島に逃避中ということです。が反対に30m、40mのヨットは増え、40m以上のヨットはマイナス26%減のようです。
要するに、本当のお金持ちは相変わらずいつものように滞在していますが、中・上流中産階級の人々が姿を消しています。ホテルやレジデンス滞在の旅行客はイタリア人を除いた外国人が多いという話も聴いています。
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我が家のヴィラからは白銀に輝く石灰質のタヴォラーラ島も見事に一望出来ます。

おそらくカーラ・ディ・ヴォルペ湾岸沿いに映し出される四季それぞれの景色に私がいつも癒されているのは事実なのでしょう。
ポルトチェルボという特殊な地域で世界の富豪たちをはじめ上流・中産階級をも含めた気難しく、気位の高い人々を相手にかなりアグレッシブに競合するポルトチェルボという小さな市場の中で働くことはかなりのエネルギーが必要になってきますが、仕事での成果を得られた時は達成感もひとしおです。そして忙しく働きながらもこのブログに更新が途絶えてしまったのにもかかわらず相変わらずたくさんの方に訪問していただいていることを申し訳なく思い、折を見て近いうちに更新しなければならないといつも思っていました。もしほんの少数の来訪者だけだったら、こうしてブログくを更新することもなく、ブログをさらに放置したままであったかもしれませんが。ブログから暫く遠ざかってしまうと、次の更新のきっかけをなかなか見つけられなくなってしまうことも感じていましたから。

私は日本を離れてからもう何年と経っていますが、この先も私が日本人であることのアイデンティティーは生涯変わる事はないし、いつも日本人であることに尊厳と誇りを持ってこの地に暮らしていますが、また日本という存在があるからこそ私はいつも気力を出してどんなことでも堪えることが出来るのだろうとも思えるのです。
何人であろうとも、人間としてのクオリティーを真偽をわかっている人は結局は同じもの同士、同じところに必ず集まってくると言うのが、昔も今も変わらない私の持論です。

湾岸沿いの港の風景は時には人々をセンチメンタリズムに浸りさせ、とても哀愁に満ちています。どうしてこうして港は人を引き付けるのでしょうか。
世界には無数に湾岸沿いに港が存在していますが、ところで世界三大美港って皆さんご存知ですか。
ここでは敢えて、シドニー・サンフランシスコ・リオデジャネイロって説を挙げて起きますが、リオデジャネイロと言えばボサノヴァの産みの親アントニオ・カルロス・ジョビン生誕地でもあり、リオデジャネイロ南部に住む裕福な白人達によってボサノヴァが作り出され、1963年にジョビン作曲の「イパネマの娘」が米国でヒットして以来商業化されボサノヴァが世界に広まりました。
かなり以前の投稿にもボサノヴァの好きな楽曲に触れていますが、ジョビンは数々のボサノヴァの珠玉の名曲を残して1994年にこの世から去りました。
ジョビンの楽曲の中で私の好きな曲の一つに「Sem Você  あなたがなくては」があります。
作詞ヴィニシウス・ヂ・モライス、作曲はアントニオ・カルロス・ジョビンの作品で、いろいろなミュージシャンが歌っていますが、私のお気に入りのまず最初は2001年の7月にリリースされたジョビンのトリビュート盤としてジョビンを敬愛して止まなかった坂本龍一が演奏・プロデュースした「CASA」のアルバムの中でかつてジョビンのバックで活躍していたチェロ奏者のジャック・モレレンバウムとヴォーカルはモレレンバウムの妻パオラが務めています。ジョビンが生前使用していたスタジオで生前使用していた愛用のピアノを坂本龍一が使用して録音されたすばらしいアルバムに仕上がっています。

Morelenbaum & Sakamoto -Sem Você  

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Rio De Janeiro ポルトガル語で「1月の川」という意味で、これには1502年にこの地に到達したポルトガル人が幅狭い湾口を河口と誤認して命名されたと言われています。湾岸の沖積平野に広がる市街にはところどころに岩峰が突出して独特の美しい景観を作り出しています。

1994年にジョビンが逝去してから翌年の1995年にJoyceジョイスもジョビンを偲ぶアルバム「Sem Você 」を
トニーニョ・オルタの臨場感あるギターと共に発表しています。
アルバムタイトル通り、アントニオあなたが無くては、愛が無くてはすべてが苦悩である。あなたが無くてはなんてこの世は悲しいの。ああなんてよくないのだろう、あなた無しの世の中は。とだいたいはこのような意味合いで歌われています。夏の宵に聴くには最高のシチュエーションとなります。

Joyce e Toninho Horta - Sem Você


一番最後は生前のジョビンのピアノ演奏と一緒に1993年に発表したChico Buarque(シコ・ブアルキ)との本当にすばらしいバージョンです。


Tom Jobim e Chico Buarque- Sem Você



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どうしてジョビンはこんなに美しい旋律を作り出すのでしょう。
深い抒情をたたえたジョビンの美しいメロディとともに弾き手が自分の感情を語るようにそれを奏で、そしてそれを歌い手の抑揚のある歌唱によって名曲がいつも完成されるのです。

私にとっては日本、あなたが無くてはやっぱりこの世は悲しいものとなるでしょう。



さて、そろそろ皆様が知りたがっている事を徐々にお話していかなければなりませんね。
長い間、待っていて下さって本当にありがとう。




いつも訪問ありがとう。
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by portocervo1962 | 2012-07-02 07:11 | A proposito di me


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