PORTO CERVO の人々

portocervo.exblog.jp
ブログトップ
2011年 10月 12日

夕暮れの散歩 Long Beach

c0223843_8215155.jpg
Liscia Ruja(Long Beach)

私は犬を飼っているので、基本的には一日2回は犬を散歩に連れて行くようにしているけれど、でも今年の忙しい時期はどうしても朝の散歩だけになってしまい、夕方は毎回家族の誰かにお願いしたりしていた。
9月になってからは比較的に自由に時間が取れるようになったので、夕方の散歩はすでに人影が少ない海辺で私が泳ぎたいこともあって私が率先して連れて行っていた。
夏の終わりの時期の夕暮れの海辺ではおそらく地元の人たちだと思われるわずかな人のみで、日が暮れだす様子を追いながら、誰に気兼ねする事も無く思う存分好き勝手に海辺で過ごすことは、私にこの上ない開放感を与えてくれる。

サルデーニャに住んでいると、犬の散歩先にはまず困らない。私達の住むエメラルド海岸にも犬の散歩に適したコースは無数にあるけれど、私の犬はやっぱり海辺が好きで、ごつごつと入り組んだ岩場沿いをノーリードで歩く事が彼女の一番の喜びであるように思うし、そして彼女は泳ぐ事も大好きなので、結局はよく海辺に連れて行くことになる。

よく連れて行くビーチの一つとしては、家から車で5分という至近距離にあるLiscia Ruja(Long Beach)がある。
エメラルド海岸域で一番長いビーチであることから昔からLong Beachとも呼ばれているビーチで、超微粒子の白い砂浜で、海の透明度は実はあまり知られていないけれど、カーラ・ディ・ヴォルペやロマツィーノのビーチなんかよりも数段に透き通っていてきれいなのである。水中マスクなどを付けて潜って見ると尚更によくわかる。
シーズン外れのLong Beachに佇んでいると本当に美しいビーチであることをいつも再確認する。

でも6月の後半から9月初旬にかけてはこのビーチはいつ行ってもすごい人込みなので、私達はまず立ち入る事が無いし、また夏のハイシーズンはどこのビーチも基本的に犬の立ち入りは禁止ということもあるけれど。
c0223843_543496.jpg

写真は今年の9月下旬の一日中天候が暖かだった日のある夕暮れに訪れた時のLong Beach
すでに夏に終わりを告げ秋の訪れの気配が海辺のあたり一面に漂っていたとてもおだやかな夕暮れだった。
c0223843_5382310.jpg
c0223843_540483.jpg
9月の下旬とはいえ海水は暖かく泳ぐのには最適だった。ビーチベッドやパラソルもこの時期のこの時間帯では、もはやどうぞご自由にいう感じで、人も数えられるほどにしか見当たらなかった。一泳ぎした後、Liscia Ruja(Long Beach)からさらに南にあるビーチCala Petra Ruia まで赤味を帯びた花崗岩のごつごつした岩礁沿いを40分かけて私達はいつものように歩いた。




c0223843_5552516.jpg
この道程は実はあまり知られていない。というのも皆、只でさえLong Beachはとてつもなく広くて大きいので、それをごつごつとした岩場沿いを時間をかけてさらに遠いビーチまで歩いて辿り着こうとする人は本当に少ないのだろうと思う。
またCala Petra Ruia ビーチへのアクセスは車を利用する人がほとんどだし、わざわざごつごつした岩壁を伝いながら海辺沿いの何処に着くのかもわからない道程を時間をかけて散策する人はきっと限られた人たちだけなのだろうとも思う。
でも、実はこの道程で現れてくる景観はよく雑誌などでエメラルド海岸の特集が組まれる場合、結構この場所が被写体として選ばれたりしていて、それほどサルデーニャのガルーラ地方のエメラルド海岸の特色を現す、この赤味を帯びた花崗岩の突起した岩礁群が本当に美しい一帯なのである。
c0223843_6182079.jpg

c0223843_6554378.jpg

c0223843_6573647.jpg

c0223843_731643.jpg
サルデーニャに住み始めてから時間をかけて、くまなくいろいろな場所を歩くようになってから、時々雑誌に掲載されている写真がどこの場所で、どこから撮影された写真であるのかがわかるときもあって楽しい。そしてその逆もあって、いったいどこから撮影されたのかを見当をつけて探し当てながら散策することはまた数倍にも楽しい。
c0223843_7182566.jpg
岩場沿いを歩いていると東の方角には銀色に輝くタヴォラーラ島が視角に入ってきて、なんともすばらしい夕暮れの散歩のコースなのである。
c0223843_7301457.jpg
こうしたゆったりとした夕暮れの時間の中ではすべてのネガティブな感情からまるで解き放されたかのように穏やかな状態になった自分の存在にも気付かされる。
c0223843_1930411.jpg

c0223843_19442664.jpg
夕暮れの散歩のコースも行きと戻りの往復をしているうちにいつの間にか西の空がうっすらと赤らみはじめる。
c0223843_1952597.jpg

c0223843_19582554.jpg

c0223843_200777.jpg

さんざん歩いた後にはいつもある種の達成感と幸福感に満たされ、なんだかいつもとても心地よいやさしさに包まれる。

夏の終わりを告げた秋の夕暮れの海辺は穏やかなやさしさと少しばかりの切なさがいつも交差し合う。



Joe Barbieri(Fammi Tremare i Polsi)

In Questo Preciso Momento





いつも訪問ありがとう。
[PR]

by portocervo1962 | 2011-10-12 20:37 | Costa Smeralda


<< Vandalism 破壊行為      Sunrise >>