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2011年 01月 26日

ローマ郊外のあるライフスタイル

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私がローマを好きである理由には古代ローマ人たちが残したまるで街中に宝石のように散りばめられた古代遺跡や建造物をはじめローマ人のフランクで気さくな気質は他としても、やはりローマのチェントロやチェントロから離れた地区、ローマ郊外の地域にしてもとても緑が豊かであることと、そして何よりもローマの空の色が「青い」ことにあると思う。
只単に「青い」と言っても、たとえばサルデーニャの空の色は絵の具の青色に少し白色を混ぜたような青々と澄んだ青蒼色であり、ローマの空の色は鮮やかな藍青色の絵の具のように群青色をしているのである。
このことは私が義母と知り合ってすぐに彼女が「ローマの空はとても深くて美しい青色をしていることで有名なのよ」と教えてくれたからでもあるが、普段サルデーニャという環境汚染に冒されていない場所で自然と共生しながらありがたく生活させていただいているのにもかかわらず、時々ローマの空の色が無性に恋しくなるほどそれぐらいローマの空の色は本当に美しいのである。
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さてローマもチェントロから外れるとチェントロとは違うまた別のローマの表情を醸し出している。たとえばポルトチェルボに豪奢な別荘を所有しているローマ出身の人は割とチェントロより北に位置している地区、Trieste,Parioli,Flaminio,Vigna Clara,
Camilluccia
等のエリアに住んでいる人が多いことからも、ここ数年のローマは北に富が集中している傾向があると言えよう。もともとParioli等の地区は上中流階級の地域として建てられ、当初は政府関係者やファシスト政権の指導者たちのためにあてがわれていたことでも良く知られている地域でもある。

しかしローマの南に位置するEURの地域もファシズム政権の間、1942年に開催されるはずであったローマの万国博覧会を開催するにあたって1930年代から開発された地域で、このエリアは60年代の美しい住宅街を兼ね備えた人気のエリアで、合理主義建築の第一人者としても知られるAdalberto Libera(1903- 1963)設計のEUR会議場やまた日本の建築家、丹下健三にも影響を与えたPier Luigi Nervi(1891-1979)設計のPalaLottomatica(室内競技場)の手前には素晴らしい人口湖があり緑のエリアが一面に広がるよく映画のロケ地としても頻繁に使用され、またたくさんの政治家が住んでいることでもよく知られている。因みにEURの地域名はEsposizione Universale Romaの頭文字から来ている。
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そしてさらにEURからさらに南西に下ったFiumicino空港に近いCasal Palocco地区はかつて60年代頃には有名な俳優や演劇人、飛行機の操縦士や客室乗務員が多く住んでいて、その当時Casal Paloccoに暮らす事は一種のステイタスシンボルの証のようなものがあったと言う。また当時にしては少しイギリス的ともカリフォルニア的とも言える国際的な感覚を醸し出していたようだ。

いずれにして私たちの友人・知人に聞くとどこの家庭も子供の教育のことを第一に考えてインターナショナルスクール等の類のスクールの有無や子供をのんびりとした自然豊かな環境で育てたいと言う意図の下で住む地域が選択されているようだ。またたとえ子供がいなくてもある程度の年齢の域に達すると一度郊外に住んでしまったらもうチェントロには住めないと言う友達もいる。

以前の記事で紹介したと思うけれど私たち夫婦の親友ジョルジャのCala di Volpeの別荘もすごいロケーションにあることを説明したと思うけれどローマにあるジョルジャの家はEURよりもさらに南のVitinia地区の下に位置するところにある。ジョルジャの家の正門から家の建物に着くまではボルゲーゼ公園さながらの広大な敷地の中を通っていかなければならない。
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ジョルジャに聞いたら広大な庭だけで5ヘクタールの敷地があるそうだ。もう庭と言うよりも森と言った方がいいかも知れない。

さてもう一人の私たちの親友のフランチェスカはもともとは貴族の出でフランチェスカの姉のラウラはローマの北西に位置する
Olgiata地区に住んでおり、よくParioli地区と同様にとてもリュクスなエリアとして知られている。Olgiata地区はエトルリア人の重要な古代都市ウェイーの領土の上に在し、カントリークラブ、ゴルフクラブ、乗馬クラブが完備されており非常に緑豊かでたくさんの著名人の邸宅が集中している場所柄Olgiata地区の入り口には守衛と鉄格子の扉で常に完全警備されている。
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そしてフランチェスカが現在住んでいる場所はOlgiataから少し南西に位置するTagliata地区で彼女は厩舎経営をしながら競走馬の売買もしている。
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フランチェスカは小さい頃から乗馬に慣れ親しんでいて幼年時代からいろいろな地区の乗馬競技大会に出場しては必ず入賞していたという騎手としても実力のある人である。もともと彼女は元夫とともに医者という職業に携わっていたのだけれど乗馬の趣味を通してニーノという男性と知り合い2人で厩舎経営を始めて会社としても成長している矢先に昨年の夏にフランチェスカとニーノはある事があってお互いに別々の道に進む事になってしまった。
あらゆる国際的にも重要な乗馬競技大会に出場しては入賞しているフランチェスカの厩舎は今最も注目されていて乗りに乗っている厩舎かもしれない。
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たくさんのトロフィーに入賞のリボンが厩舎の成長を物語っている。
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カシミールとフランチェスカの競技大会の写真。
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フランチェスカの厩舎の若手のエースのジャンルーカ。
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写真はジャンルーカが昨年アムステルダムのジャンプ競技大会で優勝した時の様子。
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騎手たちの世界ではカリスマ的存在のコロンビア出身のアンドレス。イタリアのボルゲーゼ公園内にあるシエナ広場で毎年開催される乗馬競技大会で優勝した時の写真。

私達夫婦はフランチェスカの厩舎が出場する乗馬競技大会に日程が合えさえすれば駆けつけるようにしているが、乗馬競技の世界はゴルフやヨット競技の世界にはないまた独特なより高貴な世界が潜んでおり、一旦馬の虜になってしまうともう後には引き戻れないぐらい人を引き付けて止まないとあらゆる騎手たちが口を揃えて言う。
そして馬の周囲にはあらゆる動物が存在している。
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かわいいロバの子たち。
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かわいいポニー。
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私の愛犬ジャック・ラッセルのゾエのママ、ビルバ。そして写真では後ろ姿しか見えないけれど現在妊娠中のゾエと一緒に生まれたルーガ。
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フランチェスカの家のスタイルはローマの典型的なカントリースタイルの家で彼女の住むTagliata地区はアグリツリーズモが盛んな地区でもあり本当にローマの街の喧騒とは違い、本当に長閑な田舎で食べ物も本当にすべてがBIOでおいしく、フランチェスカがもうチェントロでは暮らせないと言うのが私には理解できるのである。
女医の仕事を捨てて、厩舎経営の世界に携わり、今ではすっかりフランチェスカは田舎のライフスタイル、いわゆるカントリースタイルの醍醐味を謳歌しているように思う。
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競技から引退した馬たち。
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フランチェスカとカシミール

私は都会の喧騒やカオスは限られた時間の中であるならばとても興味深く、たくさんの刺激を引き起こしてくれる発奮剤みたいなもので私に多大なエネルギーを与えてくれると思っている。でも1年の生活のベースはやはり田舎に置きたいと考えている。
そして長い私たちの人生には本当にいろいろな事が起こり、結婚、出産、はたまた離婚、別れ、死別等予想外の事が突然起こり、人のライフスタイルさえも一変させてしまう。でも新しいライフスタイルから何かを越えて学び人は絶えず成長しているのだと思う。

ジョルジャにしてもフランチェスカにしても本当に絶えずいろんな試練を乗り越えてきている女性たちで乗り越えてきた分、人によりやさしくなれるのだと思う。

そして春になったらまたポルトチェルボで皆で会おうと約束して私たちはローマを後にした。



いつも訪問ありがとう。

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by portocervo1962 | 2011-01-26 09:59 | A proposito di me


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